奨学金の半額免除を勝ち取った実体験
こんばんは。
社会人になって家計簿を付けだしたこーたろーです。
毎月の収支を把握しておかないと、どれだけお金があっても
どんどんなくなっていきますからね。。
先日、私が大学院時代に借りていた日本学生支援機構の第一種奨学金について、半額免除の通知が届きました。今回は、奨学金の免除を勝ち取るために私が心掛けていたことをお伝えしたいと思います。
奨学金を借りていた経緯
ずばり、学費以外の全てを捻出するためです。家計的に大学に通うためには奨学金を借りるしかありませんでした。
奨学金は名前は違えど借金です。私が大学進学時の自分と両親に伝えたいのは、返済のシミュレーションをしたうえで相応の金額を借りてほしいということです。
2019年3月貸与終了の私は、2019年10月から返済がはじまります。大学4年間+大学院2年間で奨学金を借りていた私が返済する額は相当大きなもの。そのことに気づいてからは、貸与金額をできるだけ下げ、返還免除を受ける努力を重ねていました。
返還免除の条件とは?
そもそもどういった人が返還免除に認定されるのでしょうか?日本学生支援機構のHPには次のように記載されています。
平成16年度より、大学院で第一種奨学金の貸与を受けた者の30%を上限として、貸与期間中に特に優れた業績を挙げた者を対象に、貸与期間終了時に奨学金の全部又は一部の返還を免除することができる「特に優れた実績による返還免除制度」を実施しております。
特に優れた業績とは一体なんなのでしょう、以下に続きます。
学問分野での顕著な成果や発明・発見のほか、専攻分野に関する文化・芸術・スポーツにおけるめざましい活躍、ボランティア等での顕著な社会貢献等も含めて評価し、学生の学修へのインセンティブ向上を目的としています。
つまり、研究の成果や大会での表彰等が評価対象になるということですね。
まずはじめにお伝えしなければいけないのは、返還免除の条件は所属する大学や大学院によって異なるということです。私の大学院での主な評価項目は以下の通りでした。
①学位論文その他の研究論文
②著書、データベースその他の著作物
③発明(特許など)
④授業科目の成績
⑤研究又は教育に係る補助業務の実績
⑥音楽、演劇、美術その他の発表会やスポーツの競技会における成績
⑦ボランティア活動等の実績
どんな研究生活だったの?実績は?アドバイスは?
研究生活
私の研究室は非常にホワイトな研究室でした。化学系の中には有機合成など拘束時間が長くなりがちな研究室もあります。私は、アルバイトをする必要があったので、土日休み・コアタイムがフレキシブルであることは研究室選びの条件の一つでした。
毎日10時くらいに研究室に行き19時ごろには帰宅、夜はアルバイトか友人たちとの予定が入っていました。いくらホワイトとはいえ、報告会や授業のレポート提出、卒論修論前の時期は日を跨ぐこともありましたが、自分の裁量や要領次第でした。
実績
主な実績は以下の通りです。
・セカンドオーサーの論文1報
・サードオーサーの論文1報
・学生実験指導や学習支援室のTA
・国内学会4件(口頭1件、ポスター3件)
・学業成績
アドバイス
・自分が本当に熱意を注げる、もしくは結果が出やすいテーマを選ぶ。
・学会発表や論文執筆には進んで参加する。
この2点です。熱意をもって何時間、何か月間でも取り組めるのは素敵なことですが、拘束時間と実績は必ずしも比例しません。逆に言うと限られた時間の中でも成果が出やすいテーマが存在します。それは、先輩の引継ぎテーマや評価方法が確立されたテーマです。テーマを選ぶ際は、研究背景および目的・実験方法・結果の流れがスムーズであり、自分自身が納得できるものであるか考えてほしいと思います。
また、評価基準にもろに関わってくる学会発表や論文執筆には積極的に参加してください。特に論文執筆は加点が大きく、それだけで免除に大きく近づきます。チャンスがあれば是非チャレンジしてください。同じく加点対象の学会発表は準備は大変ですが、自分にとっても大きな経験となります。論文執筆と比べるとハードルは下がると思うので、教授に学会に出たい旨を伝えるなど積極的なアクションを起こしましょう。
返還免除の申請方法は?
基本的には、上記に挙げた評価項目を証明できるものを提出しなければいけません。
①学位論文その他の研究論文
②著書、データベースその他の著作物
③発明(特許など)
④授業科目の成績
⑤研究又は教育に係る補助業務の実績
⑥音楽、演劇、美術その他の発表会やスポーツの競技会における成績
⑦ボランティア活動等の実績
①に関しては論文の要旨や掲載された専門誌のコピー、発表した学会のプログラムのコピーや発表要旨などの提出が求められました。②や③についても、著作物のコピーや証明書が必要でした。
④は分かりやすいと思いますが、成績証明書があれば大丈夫でした。⑤はTA(ティーチングアシスタント)等の業務に従事していた方が対象となります。採用通知書が必要でした。
⑥と⑦は専攻分野に関連していることが前提であり、趣味での表彰やボランティアは含まれませんでした。
他にも、教授からの推薦書や、実績をまとめたものなどが必要となります。お気づきの方もいらっしゃるでしょう。そう、準備するものが非常に多いのです。
しかも、こうした書類の提出は、卒論修論の執筆真っ只中であることが予想されますし、実際に私の大学もそうでした。
奨学金を借りている方は、学内の説明会やHPをよく確認し、自分の大学の条件を調べて早めに準備しておいてくださいね。
まとめ
今回は、奨学金の半額免除を勝ち取った実体験をお伝えしました。
研究室・テーマ選びはよく考えること、論文執筆や学会発表には進んで参加すること、提出資料は早めに準備しておくことを忘れずに有意義な学生生活を送ってくださいね!